毎年厚生労働省が日本の出資数や死亡数のほか、離婚件数も出していることをご存知ですか?
ちなみに過去三年間は
・平成27年(2015年)の離婚件数→22万5000組
・平成28年(2016年)の離婚件数→21万7000組
このような結果となっているようです。
数字だけ見ると「あれ、最近は割と離婚件数減ってる?」と見えるかもしれませんが、実はこれにはカラクリがあります。
この数字には役所に婚姻の届出を出さない「事実婚」が含まれていませんので、年々「隠れ離婚件数」は増えているという見方があるのです。
多くの人が経験している離婚ですが、実はその離婚理由は割と似たようなものが多く、
「こんな理由で離婚を言い渡されているけど、何としてでも回避したい!」
と願う人達のためにどんどんと対策が取られてきています。
今回は、そんな離婚を決めた理由で多いものをランキング形式でご紹介し、それぞれの理由別に対処法をお話ししていこうと思います。
目次
離婚を決めた理由第10位:浪費グセ
お金の問題は人が生きていく上で永遠の課題になるかもしれませんね。
そんなお金の問題は夫婦喧嘩の原因となることも多く、当然離婚の理由となることも多い問題の一つです。
いくら「たまには好きなものを買いなよ」とお相手にご褒美をあげるにしても、限度がありますよね。
すでにクセになってしまっているので簡単にやめられないのでしょうが、お金の問題は夫婦、もしくはお子さんも含めたご家族みんなの問題です。
そういった自覚を持たずに自分の欲求にだけ素直になってしまうその態度が離婚を招いてしまう一番の問題なのでしょう。
対策:浪費グセがあることを自覚し、貯金をする
実は浪費グセは自覚がないことが多く、指摘をしても「そんなに大ごとなのかな?」とまともに受け止めない人がとても多いのです。
もしくは、なんとなく「人より無駄遣いは多いかも」と思っていても、それがお相手や家族の生活を脅かしているということに気づいていません。
ですから、まずはそんな自分のクセを自覚するために、一週間や一ヶ月に一度でいいので、自分が使ったお金を紙に書き出してください。
正直、見たくない数字だと思いますが、こうして書き出すことで具体的な数字を可視化し、現実を知れば意識が改善されていきます。
その上で、「無駄遣いをしない」と考えると難しいと思いますので「貯金をする」と考えていきましょう。
浪費グセというのは、その本人は無駄だと思っていない出費や、ストレス発散のための無意識の出費が浪費となっていることもあります。
ですから、その浪費グセの根本を解決しないと、いくら「お金を使わないでいよう」と思っても難しいので、お金を使う中でも「貯金」という項目を作り、必然的に浪費できるお金を少なくしてしまうのです。
そうして徐々に浪費グセを減らし、貯金をするという実績を作ることで、離れてしまったお相手の心を取り戻しましょう。
離婚を決めた理由第9位:近所でトラブルを起こした
これは例えば、
- 万引きをしてしまった
- ご近所さんにご迷惑をかけ険悪になってしまった
こんな風に、ご近所でトラブルを起こしてしまった場合に離婚となるケースです。
このケースではたった一度の失敗で離婚になることはほとんどなく、「前にもトラブルを起こしたのにまたトラブった!」という事態になった時に、配偶者から離婚を言い渡されます。
対策:自分の気持ちをコントロールできるようになる
周囲とトラブルを起こしてしまうというのは、いわゆる協調性の欠如です。
協調性は大人になってから改めて身につけるのが難しいのですが、かと言って100%無理なわけではありません。
そもそもご結婚されたということは完全に協調性がないというわけではないのですから、あとはトラブルを引き起こしてしまうような感情的な面をコントロールできるようになれば良いのです。
- イライラしても表に出さない
- ネガティブな感情は紙に書いたり、自分しかいないところで発散する
こういったように感情を吐き出す場面を限定してみるのがオススメとなります。
何より大事なのが、感情をコントロールできるようになったことを(元)奥様や(元)旦那様に理解してもらうことです。
まだ離婚をしていないのなら生活の中で徐々に、すでに離婚が成立しているのであれば、お相手との連絡や義実家への連絡の中で、少あなたの成長を見せていきましょう。
離婚を決めた理由第8位:家庭を顧みてもらえない
夫が毎晩のように飲み歩き、休日は一人で外出してしまう。
妻が趣味にはまり込み家事をしない。
こういったすれ違いも離婚の原因としては多く挙げられる傾向にあります。
対策:自分の役割を自覚する
結婚した後の役割はそれぞれのご家庭によってまちまちですから、「女性なら家事と育児をしてください!」「男性ならもっと奥様に気を使って!」とは申しません。
ですが、結婚しても全く役割がないという方は一人もいないはずです。
少なくともお相手は役割を求めていたからこそ、その期待に応えてもらえない姿にがっかりして離婚を決めたわけですから、まずは自分にも求められていることがあるという点を自覚しましょう。
そして、それを文句なく遂行できる「大人としての自覚」を持つことが大切です。
また、多くのお相手は「自分への愛がないから顧みてもらえないんだ」と思ってしまっていますので、今からでもお相手への愛情を取り戻したとはっきりと伝えましょう。
離婚を決めた理由第7位:義実家とのトラブル
結婚をすれば何かと義実家や義実家親族と顔を合わせる機会がありますよね。
仲良くしたくてもどうしても折り合いが悪いと集まりがストレスになったり、夫婦で言い合いになることも少なくありません。
お相手が自分の言い分を尊重してくれないとなると我慢も限界を迎えて、離婚となってしまいます。
ちなみに、これは夫婦の問題だけではなくて、義実家の地方の風習などが問題で離婚になるケースもあると言われています。
https://japan-fukuen.com/kihon/725
対策:お互いのできること、出来ないことを理解し合う
どんなに頑張っても義実家は「他人」なわけですから、どうしても分かり合えない部分があって仕方がありません。
ですから、それはそれとして受け止めて、
とはっきり申し出てお相手に理解をしてもらいましょう。
そしてさらに、お相手側(義実家側)の言い分もきちんと聞き入れ、お互いに擦り合わせていくのです。
そのためにはお子さんをダシにするなど、多少戦略的な動きを入れてもOKです。
離婚を決めた理由第6位:介護問題
義実家問題に近しいものがありますが、近年問題となっている介護も離婚理由として増えてきています。
自分の親でさえ面倒を見るのは大変なのに、義両親の面倒を見るとなるとどうしても勝手が違ったり加減がわからなくて悩んでしまいがちです。
また、問題はそうして悩んでいるお相手に対する配慮が足りないことです。
任せっきりにしていたり、ろくに愚痴も聞いてあげないような生活をしていると、愛想をつかされて出て行かれてしまいます。
対策:プロに頼む
この介護問題はいざ復縁しようにも一番の課題である介護される方の存在がありますので、問題が長期化しやすいのです。
そこで、その一番の課題を解決するために、
- デイケア
- 老人ホームへの入所
- 他の家族への協力要請
こういったものを行うことで、お相手にだけ負担がかかる環境をどうにかしましょう。
また、先ほどもお話ししたようにこれまで頑張ってきたお相手に対する配慮が足りていませんので、そこを誠心誠意謝り、信頼回復を図ることが大事です。
離婚を決めた理由第5位:モラハラ、DV
夫が妻に暴力をふるうケースが多いと思われがちですが、最近ではそうとも限りません。
夫から妻に、逆に妻から夫へのモラハラやDVも増えています。
暴力をふるわれると「また殴られるんじゃないか」と怯えてしまい、相手に本音で話すことができなくなってしまいます。
そのために、話し合いの機会を設けることなくいつのまにか離婚間近になってしまったという事態に陥りやすいのです。
ちなみに、「夫が生活費を渡してくれない」というお話もたまに聞くのですが、これも立派な経済的DVとして離婚理由になります。
夫婦や親子には生活保持義務があるため、夫(妻)が妻(夫)や子供に生活費を渡さないということは法律でも許されていないのです。
対策:カウンセリングを受ける
モラハラやDVの多くも浪費グセと同じように自覚症状が少なく、それだけに、
- 自分がモラハラやDVをしていると指摘をされても理解ができない
- 相手の「甘え」だと思ってしまう
こんな風にお相手に責任転化をしてしまいます。
ですが、自覚がないのですから全く悪気もないのです。
それが一番厄介なところで、本人にその自覚がないのに理解させようとするのはとても難しく、いつまでたっても話しが平行線のままです。
ですから、自覚をするためにきちんと専門家のカウンセリングにかけましょう。
お相手がモラハラやDVをしてしまう場合、カウンセリングに行こうと言っても嫌がることが多いと思いますので、
といったように、お二人の問題として一緒に解決してこうとする姿勢を見せましょう。
離婚を決めた理由第4位:子育て問題
子育て方針が違ったり、明らかに子どもへの愛情がないように見えてしまうと、それをきっかけに離婚を切り出されることもあります。
自分たちの子供とはいえ、人一人の人生を決める子育てですから、どちらも妥協したくはないでしょうし、人によってはそんな重い責任を負えないとして配偶者に任せきりにしてしまうことも。
しかし、子育ては向こう何十年と続く課題だからこそ、どちらかにばかり負担をかけずに話し合って解決するという糸口を残したいところですね。
対策:相手の子育て方針を否定しない
「自分がどう育ってきたか」という経験によって子育ての方針は変わりますし、もし相手と子育ての方針が違った場合、どちらかの意見を押し付けようとしたら、押し付けられた方は面倒臭くなってしまって当然です。
ですから、「相手の方針を否定せずに話し合う」ということを試していきましょう。
また、もし相手が子どもへの愛情を持っていないように見えるのなら、それはおそらく
「子どもに拒絶される」
こんな風に思っていますから、そこを解決することで子育て積極的に参加してもらい、二人で子どもを育てられるようにしていきましょう。
離婚を決めた理由第3位:子どもが出来ない
今は「選択子無し」という言葉もあるように、子どもを持たない家庭も増えてきています。
しかし、やっぱり中には「結婚をしたら子どもを産むべき」という考えにこだわっている人がいるのも事実で、
「調べたら相手が子どもを作れない体で、自分は子供が欲しいからこの結婚は終わりにしたい」
こんな風に子どもができないことを離婚理由にする人も多くいるのです。
対策:いろんな夫婦の形を見てみる
子どもが出来ないのがどちらかの体の問題であるのなら、身体的、金銭的負担をかけて治療をするという道もありますが、やっぱり楽な方法ではありませんよね。
ですので、もちろんこの方法を試せるのであればぜひ試してもいいのですが、もう一つの対処法もご提案したいと思います。
それは、いろんな夫婦の形を見てみるということです。
例えばこの「結婚したら子どもを作るべき」といった考えにこだわっている人は、子供がいないご夫婦や、養子を迎えている夫婦といったいろんな夫婦の形を知らないことがほとんどです。
知らないからこそ視野が狭くなってしまっているので、いろんな夫婦、家族の形を見せて視野を広げましょう。
インターネットで経験談を読んでみてもいいですし、実際にそう言った方たちの集まりなどに参加してもいいと思います。
離婚を決めた理由第2位:浮気、不倫
「浮気は男の甲斐性」とも言いますが、甲斐性と言えるような不倫ができる男性は現代社会にはほぼいないのが現実です。
昔は男性の浮気にも目を瞑る女性が多かったのですが、今では結婚後も女性が働き生活力があるので、「不倫されたらあっさり捨てる」という女性が非常に増えてきました。
また、女性も結婚後に働いていろんな出会いがあるからこそ、女性の不倫も増えてきているという報告もあります。
https://japan-fukuen.com/kihon/515
対策:謝罪と誠意
不倫での離婚の場合、おそらく再婚や離婚回避を求めているのは不倫をした方だと思います。
不倫をした方の対処法としては、とにかく裏切ってしまったことを謝り、信頼を得ること以外にありません。
また、「許して」「また以前みたいに仲良くして」とお相手に求める気持ちすら持つことが許されない身分である、くらいの自覚をしてもやりすぎではないくらいです。
本気でやり直したいと思うのなら、何年単位でお小遣いなし、飲み会なしなどの厳しい制約でも受け入れるくらいの覚悟を持ちましょう。
離婚を決めた理由第1位:価値観の違い、性格の不一致
「やっぱりそうだよなあ」と納得できる方も多い結果かもしれませんね。
離婚を決めた理由の第1位は、価値観の違いやお互いの性格の不一致によるものです。
夫や妻、双方ともに最も多い理由となっています。
結婚生活を続けていくうちに、お互いのいい面だけでなく悪い面も見えてきてしまうのですね。
初めはほんの些細なすれ違いだとしても、それが積み重なると大きな問題になったりしますから「合わない」と感じながら夫婦を続けていくことは困難だと考える夫婦は多いようです。
対策:夫婦でじっくり話し合う
人が違えば価値観が違うのは当然のことで、問題はそれをお互いが受け入れないことにあります。
ですから、きちんと話し合いをする中で、
- 自分の考え
- 相手の考え
- お互いが目指す方向性
こういった部分を説明し合い、どうすればお互いが同じバランスでその方向性に迎えるかを考えるようにしましょう。
子育てと同じように、片方だけに舵を任せていては、いつのまにかもう片方にとっては負担や不満の多い生活になってしまっています。
夫婦とは労働契約や奴隷契約ではないのですから、すれ違いはお互いが同じレベルで譲り合うことで乗り越えましょう。
結婚するときの誓いを思い出そう
今、結婚相手とどうなっているとしても、結婚をするときには、
「私が彼を一生支えてあげるんだ」
こんな風に思えていたはずです。
それが日々の生活の中でいつしか失われてしまったせいで、離婚という最終段階にきてしまうまで問題を放置することになってしまったのでしょう。
ですから、たまには結婚当初のお互いが交わした誓いや、確認しあった愛情を思い出し、相手を思いやる気持ちを思い出すようにしておけるといいですね。
https://japan-fukuen.com/kihon/470
https://japan-fukuen.com/kihon/115